ジェバ提督日記 ~第6回(全10回)~
「第一艦隊が帰投しました。」
秘書の赤城の報告に手元の書類から顔を上げる。
赤城の表情は優れない。
「それでは損害の大きい順に入渠しちゃって。」
赤城はあたしに敬礼の後、執務室を退室してドックに向かった。
先日、正規空母赤城が配備され、秘書艦を電から赤城へと変更している。
今は鎮守府近海の制海権を確保すべく、防衛ライン突破を目指していた。
通称1-4。
重巡による高速艦隊で製油所地帯は速やかに制圧したものの・・・。
ここに来て敵の軽空母に進撃を阻まれている。
「かといって赤城を投入するまでもないのだけれど。」
一人ごちる。
窓の外を見れば、遠くの建造ドックから絶え間なく鋼材を叩く音が聞こえてきた。
資材は戦艦の建造にあてられ、もともと乏しかった資材はさらに乏しいことになっている。
外からの音の他、執務室のドアを叩く音が追加された。
「どうぞ。」
ガチャリ。
「あの、失礼します。」
橙の水兵服を着た艦娘が入室してくる。
「神通じゃない、おかえりなさい。」
「ただいま午後の演習より戻りました。」
演習は川内型軽巡と白露型駆逐艦を中心としている。
続きを促す。
「第2~第4水雷戦隊は本日、練度が改造レベルに達しました。」
「をを、待ってたわ。」
思わずぱちぱちと拍手してしまった。
これは軽巡の神通、川内、那珂と駆逐艦12人が改造レベルに到達したことを意味する。
そのまま神通の手を握ると、赤くなって顔をうつむける可愛さ。
ちょうど帰ってきた赤城さんが手を握るあたし達を見て絶句する中、気にせずに下令する。
「第1艦隊を編成。重巡青葉・衣笠を基幹とし、第2水雷戦隊が護衛として随行します。駆逐隊は選抜で潮、夕立、時雨。」
「は、はいっ。」
慌てて手元のボードに書き込むと、再び退室していく赤城。
あたしは手を握りしめたままの神通に振り返る。
「神通、演習で疲れていない?」
顔を上げると意思に裏付けられた瞳があたしを見返した。
「大丈夫です。提督。第2水雷戦隊、出撃します。」
秘書の赤城の報告に手元の書類から顔を上げる。
赤城の表情は優れない。
「それでは損害の大きい順に入渠しちゃって。」
赤城はあたしに敬礼の後、執務室を退室してドックに向かった。
先日、正規空母赤城が配備され、秘書艦を電から赤城へと変更している。
今は鎮守府近海の制海権を確保すべく、防衛ライン突破を目指していた。
通称1-4。
重巡による高速艦隊で製油所地帯は速やかに制圧したものの・・・。
ここに来て敵の軽空母に進撃を阻まれている。
「かといって赤城を投入するまでもないのだけれど。」
一人ごちる。
窓の外を見れば、遠くの建造ドックから絶え間なく鋼材を叩く音が聞こえてきた。
資材は戦艦の建造にあてられ、もともと乏しかった資材はさらに乏しいことになっている。
外からの音の他、執務室のドアを叩く音が追加された。
「どうぞ。」
ガチャリ。
「あの、失礼します。」
橙の水兵服を着た艦娘が入室してくる。
「神通じゃない、おかえりなさい。」
「ただいま午後の演習より戻りました。」
演習は川内型軽巡と白露型駆逐艦を中心としている。
続きを促す。
「第2~第4水雷戦隊は本日、練度が改造レベルに達しました。」
「をを、待ってたわ。」
思わずぱちぱちと拍手してしまった。
これは軽巡の神通、川内、那珂と駆逐艦12人が改造レベルに到達したことを意味する。
そのまま神通の手を握ると、赤くなって顔をうつむける可愛さ。
ちょうど帰ってきた赤城さんが手を握るあたし達を見て絶句する中、気にせずに下令する。
「第1艦隊を編成。重巡青葉・衣笠を基幹とし、第2水雷戦隊が護衛として随行します。駆逐隊は選抜で潮、夕立、時雨。」
「は、はいっ。」
慌てて手元のボードに書き込むと、再び退室していく赤城。
あたしは手を握りしめたままの神通に振り返る。
「神通、演習で疲れていない?」
顔を上げると意思に裏付けられた瞳があたしを見返した。
「大丈夫です。提督。第2水雷戦隊、出撃します。」
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