収集イベで求められている量が半端じゃない件

 パラオ泊地司令部、作戦室兼指令室兼秘書官室兼サロン。
 他にも季節によっては砂を持ち込んで砂浜を再現したり、岩風呂にしたり、カウンターバーを設けてみたり、お祭りの屋台が登場したりする。
 先月まではコタツにみかんが置いてあった。常夏の島なのに。

 もはや何の目的の部屋だったか思い出すのも難しくなる頃、大本営より作戦行動の指令がやってくる。
 すると今のように作戦室の雰囲気に切り替わるのだ。

 普段は遠征任務と限定的な攻勢しか行われないこの部屋に、今は出入りする艦娘が途絶えることがないという異常事態が続いていた。
 破れた服をそのままに、軽巡神通が戦果報告を行っている。 

「中部太平洋方面6-3グアノ環礁より軽巡神通率いる水雷戦隊、ただいま帰還しました。
 駆逐艦の大破が3、残りは中破判定。被害甚大なるも完全勝利しお米を回収しました。
 駆逐姫1、戦艦2、重巡1、軽巡1、雷巡2、駆逐5、潜水艦3ないし4を撃沈」

 痛々しさに顔をしかめたくなるが、提督として感情を表に出すことはできない。
「ご苦労。高速修復剤の使用を許可します。
 1時間の休憩の後、再出撃を命じます。」

「了解しました。」
綺麗な敬礼に対して答礼したあたしは、神通を下がらせると後ろに控える二人の空母を呼んだ。

「飛龍、蒼龍を中核とした2航戦はこれより南方海域5-4サーモン海域へ進出。
 姫クラスに注意しつつ敵輸送艦隊を撃滅せよ。編成は通達から変わらず。」

「「はっ。」」
きれいに重なる返事にうなずくと、一緒に出撃する大淀に視線を動かす。
 ちょっと睨まれてしまった。
 等しく大事にしなければ。

 大淀が出撃してしまうため、臨時の秘書艦にあたしは大鳳をつけていた。
 今のところ装甲空母を出すほどの状況ではないため、温存してい・・・燃費が悪いので出撃を控えさせている。

 出撃札は現時点で40人を超えている。 
 この先も続けて出撃が控えていた。
 
「大鳳、この後の出撃する艦隊の準備状況は?」

「はい、提督。
 この後は、西方海域4-2カレー洋、4-4カスガダマ沖へ2個機動艦隊の出撃が控えています。
 主軸は天城、葛城ペアと赤城、加賀のペアで準備完了しています。」

「疲労は出ていない?」

「高速修復剤のおかげで疲労も落ちています。提督のご指示で更に休憩時間をとっていますから。

大鳳の報告が嬉しそうに聞こえる。

「神通の出撃前、鎮守府海域1-4南西諸島防衛線より帰還した由良達第4水雷戦隊は休憩に入っています。
 明石の見立てでは被害は軽微、修理の必要無く次回出撃に影響はない模様。」

「本当は小さな傷でも入渠させたいのだけれど。」

 入渠時間を削ってでも糧秣奪取した敵艦隊を補足したい。
 燃料と弾薬は軽巡、駆逐艦を主軸に出撃させているため、それほど減ってはいない。
 しかし、高速修復剤の消耗が著しい。
 既にちょっとした中規模作戦よりも使っている。

 思ったより回収率が悪い。間に合うかしら。

「提督、北方海域と南西諸島海域にも展開させますか?」

「あっちも出撃させると損害が大きいのよ。
 バケツ(高速修復剤)がぁ・・・。」

 執務机で頭を抱えるあたしに大鳳が寄り添う。
 この辺は大淀より甘えさせてくれるんだけど。

「ですが提督、艦載機はまだ余裕がありますよ。
 現在出撃させているネームドを烈風に変えて、北方棲鬼に装甲空母打撃郡をあててはどうです。」

「通常の攻撃ならそれでいいのだけど、糧秣探索のためには軽巡や駆逐艦や水上機母艦が必要なのよ。
 装甲が薄いから被害が大きくなるのよ。」

肩に乗っている大鳳の手に微かに力が入った気がした。
あたしは観念する。

「・・・いよいよとなったら、お願いするわ。」 

瑞鶴と翔鶴におしえなくっちゃと大鳳が執務室を出て行った。
燃料と鋼材の大量消費も時間の問題ね。


~こめんと~
春イベの収集、辛すぎです。
運営さん、たとえ半分としても十分多いですボスケテ。
時間のとれない人、今回はヤバス。

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